②”捻挫なんて大したことない!?” – 捻挫の重症度と種類を解説 –
捻挫したけど、中々痛みが引かないなぁ
捻挫は腫れや痛みが残りやすいよ。もしかしたら重症な捻挫をしているかもしれないね。
えっ捻挫にも種類があるの??
捻挫には足を捻る方向や、靭帯の損傷の度合いで種類があるよ。
一緒にそれぞれの種類と重症度について学んでいこう
「捻挫って何?」
捻挫っていうのは、足や手の関節が思いもよらぬ力でひねられて、その部分を守る役割を果たしている靭帯という部位がちょっと伸びてしまったり、裂けてしまったりすることを言います。それは、つまずいたり、転んだりした時によく起こります。
捻挫の重症度:ちょっと伸びただけ〜完全に切れる
捻挫は、どれくらいその靭帯がダメージを受けているかで、いくつかの種類に分けられます。ちょっと伸びただけの「グレードI」、ちょっと裂けてしまった「グレードII」、そして靭帯が完全に切れてしまった「グレードIII」があります。捻挫の症状は、どれくらい靭帯がダメージを受けているかで変わってきます。一般的には、腫れてきたり、痛みが出たり、歩きにくくなったりします。靭帯が完全に切れてしまった最も重いタイプの捻挫では、関節が全然動かなくなってしまうなど、重大な問題を引き起こすこともあります。
捻挫の種類:内側or外側ひねる
捻挫の種類は足首を内側にひねる「内反捻挫」と「外反捻挫」に分けられます。内反捻挫の65−73%は前距腓靭帯の損傷、外反捻挫の1−20%は脛腓靭帯の損傷を伴っているとされていいます。
後遺症
足首の捻挫の後遺症として、関節の動きの制限や、痛み、機能的不安定性といった症状があります。捻挫を経験した40%以上が慢性的な問題を抱えているとされています。
捻挫をどうやって見分ける?
捻挫は、整形外科で医師が症状を見たり、患部を観察したりして判断します。時には、超音波やX線やMRIといった画像診断を使って、どれくらい靭帯がダメージを受けているかを評価します。これによって、最適な治療法を選ぶことができます。
捻挫の治療:症状によって変わる
捻挫の治療は、靭帯のダメージの度合いによって違います。軽度の場合は安静や、関節の可動域練習や、筋力トレーニングやバランスの練習を行い、復帰が出来るどうかを決めていきます。靭帯が切れてしまった重い捻挫の場合は、リハビリをしたり、時には手術をしたりということもあります。捻挫は治りきる前に復帰してしまうと繰り返し、足首が不安定になることがあります。ぜひ、専門家に確認して復帰を決めていきましょう。
僕の足首の靭帯が切れていないか不安になってきちゃったよ
痛みが強い場合、レントゲンやMRIを撮ってくれる医療機関を受診することが大切だね。
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。怪我や病気について疑問や懸念がある場合は、必ず医療専門家に相談してください。この情報をもとに自己診断や治療を試みることは避けてください。また、記事中で触れている予防法や対処法は全ての人に効果があるわけではありません。体調や状況によっては逆効果になることもあります。特に、怪我をしたと思われる場合はすぐに専門的な医療機関に連絡をとることをおすすめします。
参考:福林徹,『足関節捻挫予防プログラムの科学的基礎』,三報社印刷,2010